大人になってから歯並びが悪くなることはありますか?
大人になってから歯並びが悪くなることもあります。
噛み合わせや歯並びの乱れ(不正咬合)の原因には、遺伝的なものと後天的なものがあり、後天的な要因がある場合には、年齢に関係なく、噛み合わせ・歯並びに悪影響を与える可能性があります。
歯並びを悪くする要因
実は、歯とは口周辺の筋肉や悪癖、親知らずの萌出、加齢、むし歯や歯周病などの要因によっていつでも動く可能性があるものです。矯正治療後もそれらの要因によって歯並びが悪化する「後戻り」には気をつけなければなりません。
癖(舌癖など)
悪い癖や生活習慣は歯並びが乱れる大きな要因となります。頬杖や下で歯を押す、唇を噛む・突き出すなどの癖の他、口呼吸も歯並び・噛み合わせにとって良くありません。これらの癖がひとつの原因となっている場合には、矯正治療と共にその癖も改善していく必要があります。
親知らず
親知らず(智歯)は10代後半から20代前半で生えてくる、歯列の一番奥の歯です。最後に生えてくるため、スペースが足りないことがあり、生えてきても曲がっていたり、歯茎に半分隠れていたりと、虫歯・歯周病のリスクや周囲の歯に負担をかけることもあります。
歯並び・噛み合わせにとっても、親知らずは隣の歯を押して歯並びを悪くしたり、噛み合わせのバランスを崩したりするなど、問題を起こしやすい歯です。親知らずの影響で叢生(そうせい:歯が重なったりねじれて生えていたりしていて、デコボコ・ガタガタになっている歯並びのこと)になることもあります。
虫歯・歯周病
歯の健康と歯並び・噛み合わせは密接に関係しています。歯並びが悪いと虫歯・歯周病のリスクが高まりますが、虫歯や歯周病が進行すると歯並びにも悪影響を与えます。
加齢
年と共に歯茎がさがる、口周りの筋肉が衰えることでも歯並びが乱れる可能性があります。
子供の時に矯正治療を行なったもののまた歯並びが乱れてきたという方や、矯正治療は行なったことがないものの大人になってからの歯並びが気になる方も少なくありません。気になる場合には一度ご相談ください。