女性のための矯正歯科
矯正オタクの女医が語る
こだわりのワイヤーについて #1
新宿南口矯正歯科の院長は矯正オタク!?
みなさんは矯正用のワイヤーに色々な種類があることをご存知でしたか?
実はあまり知られていない、矯正用ワイヤーについてみなさんに少しご紹介します!
先生って矯正オタクっていうのは本当ですか?
オタクではなく、矯正が好きではあります。
そんな先生に矯正のこだわりだったりとか、医院のこだわりなど、いろいろ聞いていこうと思います!
では今日は、まずはワイヤー、今私が使っているワイヤーをお話しできたらと思います。
よろしくお願いします。
よろしくお願いします!
矯正用ワイヤーの種類
どんな種類のワイヤーを使用しているんですか?
まず、どんなワイヤーを使っているかというところなんですけど、1つ目がカッパーナイタイ(カッパーNiTi)と呼ばれるワイヤー、ゴムメタルというワイヤー、あとはTMAというワイヤー、そしてステンレススチールのワイヤーですね。主に4つ使っています。
まずはカッパーナイタイからお話しできたらと思います。
温度の変化で硬さが変わる
カッパーナイタイ
ワイヤーには、直線で売られているものと、あらかじめ丸みがついた形状で売られているものがあります。私は直線ではなく、あらかじめアーチ形状に曲げられたものを使っています。
ワイヤーが直線だと、アーチ形にする工程でワイヤーが弱ってしまうことがあります。少しずつ温めて変形させるので、その分ワイヤーが弱ってしまうため、もともと形が形成されているものを使っています。
このワイヤーはカッパーナイタイと言って、ニッケルチタン(NiTi)に銅が入ったものです。一般的によく使われているニッケルチタンワイヤーに、銅が含まれているタイプを好んで使っています。
銅が入っていることで、温度変化がとても特徴的になります。


例えば、このワイヤーを氷水に入れると、ぐにゃっと柔らかくなります。でも手の温度などで温めると元に戻ります。
この温度変化を生かすことで、患者さんのお口の中に入れた時にじわじわと力が効いてきて、痛みの軽減にもつながります。
冷たいものを飲むとワイヤーが一時的に柔らかくなり、痛みが少し緩和されることもあります。お口の中の温度に戻ると、元の形に戻って歯を並べていきます。
形状記憶ワイヤーなので、歯に装着する時に曲げても、元に戻る力で歯を整えていきます。
カッパーナイタイは初期に入れるワイヤーで、痛みを軽減しながらゆっくり並べることができる、こだわりのワイヤーです。
細かい曲げ加工・力が持続するゴムメタルワイヤー
次がゴムメタルです。
これはニッケルチタンやTMAとは違い、トヨタグループのトヨタ中央研究所で開発された材料です。
ニッケルチタンとは違って、柔らかさもありつつ、ある程度の硬さも持っています。細かい曲げ加工ができ、しかも持続的に力がかかる特性があります。
例えば、傾斜している歯をしっかり立てたい時に、このワイヤーを入れると持続的に力がかかり、歯がぐっと起き上がってきます。
私はカッパーナイタイの後に、この少し硬めで持続性のあるゴムメタルを入れています。
細かい曲げ加工・力が持続するTMAワイヤー
次がTMAというワイヤーです。
ゴムメタルより硬いですが、ステンレススチールよりは少し柔らかい素材です。ステンレスの代わりに使う先生もいるぐらいの硬さです。
私はトルクコントロールをしっかり確立した後に、次のステンレススチールワイヤーを入れるようにしています。
ここまでで歯をしっかり動かしておくことで、その後にステンレスを入れるとスムーズに移行できます。
ステンレススチールは主に歯をスライディングさせる時に使います。歯を固定したまま前歯を引っ張る場合などに使用します。しっかり固定された状態で引っ張れるため、不要な動きを防ぐことができます。
摩擦を減らしつつ、歯に負担をかけすぎず、段階を踏んで硬さを調整しながらワイヤーを使い分けています。
先生、今日は矯正のこだわっている部分を少し紹介していただき、ありがとうございます。
他にも先生のこだわりポイントってあるんですよね。
あります。
装置やワイヤーを曲げるプライヤーなどもこだわっています。
よかったらワイヤーについて何かご質問があれば、コメントでお聞きいただければと思います。お待ちしております。



