Notes矯正治療症例
ノート

裏側タイプの抜歯舌側矯正で
出っ歯と叢生の治療経過

20代後半 女性 1年6ヶ月(治療継続中) 叢生・前歯の唇側傾斜
主訴と実際の症状、治療内容についての概要

患者さんは従来から口元の突出感が気になり、矯正治療を希望されていました。

実際に前歯部分の唇側傾斜が見受けられたため、上下4本の抜歯を行い舌側矯正を行うこととなり、矯正用アンカースクリューも用いて歯列を動かしていくこととなりました。治療計画の上では不要でしたが、患者さんのご希望により、治療期間中に上下の親知らずの抜歯も行っています。

また治療期間中にご婚約され、ブライダルフォトや結婚式は歯の裏側に装置をつけたまま臨まれました。

写真で見る矯正治療の経過

2023/11/03

初診時の写真です。

2024/01/30

下の歯の抜歯を行い、歯列を下げていく途中です。

2024/02/28

1ヶ月でも下の歯の犬歯が動いているのがわかります。

2024/06/19

上の歯の抜歯を行いました。下の歯の唇側傾斜が改善されてきています。

2024/09/20

抜歯した歯よりも前の歯列を下げていく過程です。

2025/01/22

抜歯したあとのスペースがほぼなくなりました。

2025/03/26

少しずつ噛み合わせも改善されてきています。

2025/07/15

奥歯の噛み合わせの高さを一時的に変え、調整を行います。

2023/11/03

初診時です。軽度の叢生他、歯列のアーチが唇側に傾斜しています。

2024/01/30

抜歯の後、装置がつきました。

2024/02/28

抜歯のスペースを埋める様に歯が動かしていきます。

2024/06/19

前歯部分の歯列が整ってきています。

2024/09/20

抜歯のスペースを閉じていきます。前歯部分を下げるだけでなく、奥歯部分を少しだけ引き出しています。

2025/01/22

抜歯したあとのスペースがほぼなくなりました。

2025/03/26

下顎は歯列が全体的に整ってきました。

2025/07/15

最後の微調整を行っています。

精密検査と診断について

こちらは検査時の写真です。上下とも前歯部が唇側に傾斜しており、ジェットも大きく前歯同士が噛み合っていません。

一方で上下の奥歯(第一大臼歯)の位置関係にずれはあまり見られず、歯性の上顎前突と考えられます。小臼歯の抜歯を行いスペースを作ることで前歯の移動を行っていきます。

治療経過

歯科矯正用アンカースクリュー

今回の治療では上顎の歯槽骨にアンカースクリューを打ち、前歯を引き下げるための固定源としました。

歯科矯正用アンカースクリューは主に抜歯を伴う矯正治療で使用し、歯を大きく動かすためや、逆に歯を動かさないようにするために活用されます。

こちらの症例では、前歯を下げるだけでなく、奥歯部分を引き出して抜歯したスペースを閉じていきます。

口元の変化

検査時の口元 矯正治療から約1年半後の口元

検査時と矯正治療から約1年半後の口元の変化です。

上下とも口元の突出感が緩和され、顎のシルエットがすっきりとして見えます。

この方の場合、矯正治療前では口を閉じるために多少意識しなければならなかったのが、自然と閉じる様になり、顎の梅干し状のしわも改善されたとのことでした。

矯正治療中にブライダルフォト・結婚式

裏側矯正装置をつけてのブライダルフォト

矯正治療中にご婚約され、ブライダルフォトや結婚式は裏側の矯正装置を装着したまま行われました。

矯正治療が進んできたタイミングでのブライダルフォト・結婚式でしたので、歯列も整って矯正治療後のように見えますが、実際にはまだ微調整を行っている段階で、お口の中には装置がついていました。
結婚式に向けた矯正

こちらの患者さんは現在は歯並び・噛み合わせの最終調整を行っているところです。上下で4本の抜歯を行い、見た目・機能ともに大きな変化がありました。
当院のスタッフということもあり、矯正治療の経過や治療中のお役立ち情報などをTikTokでも発信しています。ぜひご覧ください。

治療詳細

治療方法
マルチリンガルブラケットを用いた舌側(裏側)矯正
抜歯あり、アンカースクリュー使用
治療内容
唇側傾斜の改善、上下顎前歯叢生の改善、前歯のオーバージェット改善
治療期間
2024年1月(装置装着)~2025年7月(治療継続中)
費用
精密検査費用:38,500円(税込)
治療完了までの総額:1,320,000円(税込)
(矯正装置代・通院費用を含む)
※掲載している費用は治療当時のもので現在の治療費用とは異なります。
リスク・副作用

矯正装置による不快感、痛み(疼痛)

矯正装置の不快感や痛みを感じる期間は人それぞれで、処置の内容によっても変化しますが、一般的に、矯正装置を装着してから2〜3週間ほどで装置がお口の中にあることに慣れてくるようになります。

また、歯が動く際の痛みは感じ初めて1日〜2日ほどで収まることが多いと言われています。

治療期間の延長

歯の動き方には個人差があり、診断時に予測した治療期間を超える可能性があります。また、マウスピース等の矯正装置やエラスティック(顎間ゴム)の装着時間が足りない場合にも治療期間が延長される場合があります。

虫歯や歯周組織の炎症

矯正装置を装着している間は、丁寧な歯磨きが必要となります。歯の清掃が不十分ですと虫歯や歯周病にかかりやすくなります。歯のみがき方指導を行いますので、歯みがきを徹底し、矯正治療中も口腔内を清潔に保つようにしてください。

歯根吸収

矯正歯科治療中、歯根が歯の土台(歯槽骨)に吸収されていき、短くなることを歯根吸収(しこんきゅうしゅう)と呼びます。矯正治療において歯を無駄に動かしたり、強すぎる矯正力をかけてしまう場合に、歯根吸収を引き起こす可能性があります。

歯肉退縮

歯茎が下がり、歯の根元が露出するようになることを歯肉退縮(しにくたいしゅく)と呼びます。矯正治療ほか、強すぎるブラッシングなどでも生じます。歯根が露出すると、知覚過敏を引き起こし、虫歯・歯周病にもなりやすくなるほか、審美面でも問題となります。

矯正治療において歯の動かせる範囲は、歯槽骨のある部分だと決まっており、歯槽骨から歯が外れていった場合、歯肉退縮が生じることがあります。

また、矯正力が強すぎた場合、歯槽骨が吸収され歯茎が下がることでも歯肉退縮は起こります。

骨の減少

歯を支える骨や歯肉がすでに不健康な状態

エナメルクラック

装置を外す時に、エナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、かぶせ物(補綴物)の一部が破損する可能性があります。

後戻り

矯正歯科治療が終了した直後は、歯は不安定で動きやすい状態にあります。矯正後の歯を安定させるため、リテーナー(保定装置)の装着をお願いしています。リテーナーを指示通り使用しない場合、歯並び・噛み合わせが再び乱れてくる「後戻り」を引き起こすことがあります。

装置の破損、脱落

矯正装置は小さな部品から成り立っており、何らかの衝撃により外れた場合、矯正装置を誤飲する可能性がありますのでお気をつけください。装置のゆるみ、浮き、ぐらつきなどを感じた場合には早めにご相談ください。

装置による口腔内の炎症

ゆるんだり破損した装置によって、または口をぶつけたりすることによって、頬や唇が傷ついたり炎症を起こすことがあります。

顎関節に対する影響

矯正治療中、一時的な噛み合わせが顎関節に影響を及ぼし、顎の痛み、開口障害などを引き起こすことがあります。

アレルギー

装置の種類、材質はそれぞれ異なりますが、装置に対してアレルギー反応を起こす場合があります。金属アレルギーやラテックスアレルギー等、事前に確認いたしますが、治療中に反応が出た場合、装置を変更したり、治療を中止することがあります。

歯の癒着

ごく稀に、歯が生える過程で歯と歯が癒着すること(癒合歯 / ゆごうし)、強い衝撃などにより歯と歯槽骨とが癒着していること(アンキローシス)があります。癒着した歯に対してむやみに矯正力を加えても歯の移動は難しく、治療前の検査にてよく確認する必要があります。

治療済みの歯に対して

歯に被せ物などの大きな修復物が装着されていると、神経に影響が生じることもあります。また、矯正治療後、かぶせ物(補綴物)やむし歯の治療(修復物)などを 治療後の噛み合わせに合わせてやり直す必要がでてくる場合があります。

治療担当
小川理絵
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