舌側矯正では食事がしにくくなりませんか?
裏側でも表側でも慣れるまでは違和感があります
ワイヤー装置での矯正治療中の食事のしづらさ・しにくさは、お口の中に装置があることに慣れていない時期に感じることが多いです。
舌側矯正は歯の裏側に装置がつくため、食事の際に舌が装置に当たってしまい、慣れるまで違和感を覚えることがありますが、表側の唇側矯正でもそれほど違いはありません。
裏側であっても表側であっても、装置を設置した直後には食事のストレスを感じる場合が多いですが、時間の経過とともに、矯正装置ががある状態での食事に慣れてくる方がほとんどです。
ワイヤー矯正中の食事で気を付けること
噛むと痛みがある時
矯正装置をつけてすぐ、矯正装置の調整を行なった後などは、噛み締めた際に痛みがでることがあり、ある程度硬さのあるものは食べにくいことがあります。その際には柔らかいもの、噛みやすいものを選んで召し上がると良いです。
具体的には、おかゆや柔らかく煮込んだうどん、ポタージュ状になっているスープなどがおすすめです。また、茶碗蒸しやスクランブルエッグなどの卵を使った料理等、柔らかく消化に良いものが適しています。
装置装着後の痛みは、3、4日の間がピークだと言われています。個人差もありますので、痛みの様子を見ながら、少しづつ通常の食事に戻していくことが良いでしょう。
噛むと痛みがある時におすすめの食品
お粥、うどん、リゾット、茶碗蒸し、豆腐料理、卵料理、ポタージュ、プリン、ゼリーなど。
ワイヤー矯正中に避けたい食べ物
硬い食べ物・噛み切りにくい食べ物
ハード系のパンや、せんべい、かみごたえのあるお肉等の食べ物は、ワイヤー矯正中できれば避けたい食品です。
硬い食べ物は、力を入れて噛んだ際、その圧力が矯正装置にも伝わり、装置が外れる・壊れるといった原因となります。
できるだけ避けるか、食事の際に、小さく切る・砕くなどして召し上がると良いです。
繊維質の食品や細長い食べ物
痛みが落ち着いた後には食事は通常通りできますが、麺類やもやし・えのきなどの細長いものは舌側矯正のワイヤーに引っかかることがあり、患者さんによっては食べづらいと感じる方もいらっしゃいます。
粘り気が強く、歯にくっつく食べ物
また、餅やキャラメル等の粘度の高いもの、おせんべいやフランスパンといった硬いものは装置が外れる原因となることがあるため、小さく切って召し上がるなど工夫が必要です。