近所の歯医者でもインビザラインで矯正ができます。デジタルなのに何が違うのですか？

「インビザライン」という同じシステムを使用していても、治療計画を調整し、治療のゴールや歯の動かし方を決定するのは、一人ひとりの矯正歯科医です。そのため、マウスピース型矯正もクリニックや矯正歯科医によって治療はそれぞれ異なります。

インビザラインではメーカー(米国アライン社)が、世界1,400万人のビッグデータを参考に最適な排列プランを作ります。その基本プラン(治療計画)を受けとった矯正歯科医(または歯科医師)はその基本プランをそのまま使用するわけではなく、自院で行なった精密検査を参照しながらインビザラインのアタッチメント*の位置や、噛み合わせを考慮し、プランの調整を行います。

また、すべての症状をインビザラインだけで矯正治療できるわけではありまん。

骨格、歯並び、咬合に応じて、ワイヤー矯正にもインビザラインにも得意、不得意があります。だからこそ患者さんお一人おひとりのお口の状態と、矯正装置の特性を考慮して診査診断をすることが大切です。こうした状況に応じた判断や治療計画の立案は、それぞれの矯正方法や矯正治療全般に通じていないと難しいものでもあります。

これはご近所の一般歯科が良い悪いではなく、マウスピース専門を謳う矯正歯科医院でも同様です。

*マウスピース矯正で使用する部品