FAQその他矯正の質問
歯を抜かない矯正治療では歯を削ることもあると聞きました。歯を削って大丈夫なのですか?
歯列の乱れは多くの場合、全ての歯が並ぶスペースが無いことに起因しています。矯正治療において抜歯を行うケースでは、歯を抜くことによってこのスペースを作り出します。
一方非抜歯ケースでは、歯を抜くほどではないにしても歯を整列させるスペースを作り出すため、歯のエナメル質をわずかに削ることがあります。
これはIPR(Interproximal Reduction)やディスキングと呼ばれる処置で、矯正治療でスペースを作り出すために使われる他、噛み合わせをよくするためや上下の前歯の中心線(正中)を揃えるためなどにも行われる処置です。
「歯を削る」と聞くと不安になられる方もいらっしゃると思いますが、0.1mm単位で歯と歯の隣接面を研磨し、削る範囲は歯の表面のエナメル質を十分に残す程度なので、虫歯になりやすくなる、歯がしみるといったことは生じません。